腱剥離術のため再入院&手術してきました
腱鞘巨細胞腫のために手術を受けてきたお話 の続編です。
昨年10月に巨細胞腫の摘出手術を受けた後、2週間ぐらいは装具で親指を固定されていました。装具を外した後は毎日指を動かしリハビリテーションに励んでいたのですが、どうにも親指がIP関節で屈曲できなくなってしまいました。腱の癒着が生じてしまっている、とのことでした。
以下の文献によれば参考可動域 80度とありますが、30度も曲げられません。さらに、前回の手術部位であるMP関節も拘縮が生じており、母指全体としてかなり可動域に制限がある状態です。
米本 恭三, 石神 重信, 近藤 徹, 関節可動域表示ならびに測定法, リハビリテーション医学, 1995, 32 巻, 4 号, p. 207-217, 公開日 2009/10/28, Online ISSN 1880-778X, Print ISSN 0034-351X, https://doi.org/10.2490/jjrm1963.32.207
このままでは、ペンや箸などの細い棒状のものを持つ動作では、親指の先がうまく動かせないためかなり不便です。細かいハンダ付けも下手くそになってしまいました。また、ペットボトルやコップなど径の大きいものを掴む時でも、親指の先がグリップしないと案外力が入らず滑ってしまうのです。親指の役割の大きさに気付かされました。
主治医と相談した結果、癒着した腱を剥離する手術をすることを勧められ、先月末に手術を受けてきました。3月には私が引っ越してしまうこともあり、急ぎで入院・手術の決定となりました。
今回の局所麻酔下の手術だったのですが、あ~グッグッとなんか剥がされているんだなぁ、というような感覚でした。時々「指を動かしてみてください」と声をかけられ、実際に動きを確認しながら手術が進められました。だいぶ動くようになったと思われる頃合いで「ぜひ自分で見て欲しい」とのことで、カメラ越しに血みどろになった自分の手を動かす様子を見せられました。正直、しんどかったです。
手術室を出て病室へ戻る最中に、グロテスクな様子を見てしまったためか分かりませんが、目の前が暗くなり気分が悪くなってしまいました。看護師の方々に支えられながら、倒れ込むようにベッドにダイブし、気づいたら夜になっていました。
翌日からは早速指を動かしてリハビリです。痛みが強くても麻酔を打ってでも動かしてもらう、という話を事前に聞いていましたが、我慢できるレベルの痛みでした。
再癒着防止のためリハビリをしっかりやる必要があり、術後の経過観察も兼ねて1週間ほど入院していました。本当はもっと長い入院の予定だったようですが、早く出してと言い続けた結果です。
入院中はずっとPCを叩いてコーディングもそこそこ捗っていたのですが、自宅のVPNサーバが運悪く死んでしまって必要なデータにアクセスできず・・・。VPNサーバはファイルサーバのFreeNASのjail上で動かしているのですが、先日のファイルサーバ移行がうまくいっていなかったようです。
入院先の病院は、患者向けのインターネット回線は病室を出たロビーで有線LANでの接続が提供されているのみです(大学病院ですが、OCNの商用回線でした)。病室では自分のモバイル回線頼りだったので、通信量に気を遣いつつなんとか乗り切りました。