PC-VL300HG1K PC-VW500KG CPU換装
「PC-VL300HG1K」「PC-VW500KG」はともに2007年発売のモデルです。
ちょうどWindows Vista搭載機、またCore 2世代が普及し始めた頃ですね。
各メーカーがVistaのシステム要件に対して余裕がないモデルを連発したためにVistaの悪評が形成された時でもあります。
PC-VL300HG1K
これはまさにその良い例で、Pentium4 531(Prescott)にメモリ1GBでAeroがやっと動いているようなものです。
しかしまだましな方で、このモデルの下位の「PC-VL300HG」ではCeleron D 352という・・・。
でも、こっちはCedarMillなのは謎ですね。Pentium4もCedarMillだったら全然ましだったと思うのですが。
BIOSの対応は微妙ですが、チップセットはXpress 200なのでFSB1066MHzまでのCore 2には対応しているはずです。
一応サポートでBIOSの更新が公開されていたので、未適用ならばしておいたほうがいいでしょう。
PC-VW500KG
こちらは2007年の終わりの方なので、Core世代のラインナップになっています。
一体型ですが水冷搭載モデルでなかなかの優れものでした。メモリは1GBなので要増設です。
これは以前にジャンク品として数千円で入手したもので、かなり状態は良かったです。
以前にBSEL MODで2.4GHz化したやつです。(BSEL MOD Pentium Dual-Core E2160)
チップセット的にはFSB1066MHzまでのCore 2なら動くでしょう。
動くか動かないかは別としてもCore 2 Quadは消費電力と発熱の関係で厳しいと思います。
今回は「PC-VW500KG」のCPUをCore 2 Duo E6600にします。
で、取り外したPentium Dual-Core E2160(BSEL MOD 2.4GHz)を「PC-VL300HG1K」に取り付けます。
非常に低価格で十分な性能のPCを確保できる今、こんなPCに手を入れるのは完全に趣味の範囲ですよね。
では、やっていきましょう。
「PC-VW500KG」はディプレイ裏のボックスにマザーボードがあります。
背面のプラスチックのカバーと、その中の金属のカバーを取り外します。
CPU交換だけならば、写真のように本体下部まで取り外す必要はありません。
手前に取り付けられている水冷ユニットを取り外すとマザーボードが見えてきます。
左側にCPUスロットがあり、普通にクーラーの四隅のビスを外すだけでCPUを交換できます。
そういえば、右側のSATAコネクタの上にminiPCI Expressと思しきスロットが二つありますね。
お次は「PC-VL300HG1K」です。
こちらは普通に、本体カバーを外し、CPUクーラーを外せば交換できます。
スリムタワーなので割と空間の余裕がなく、PrescottのPentium4では発熱が大きいのでファンがかなりうるさく回っていましたね。
あと、電源ユニットのファンが油切れのような音を出していますが、交換できるものが手元にないのでスルーで。
どちらも無事換装でき、正常に起動できることも確認しました。
「PC-VW500KG」はもともとBSEL MODで2.4GHzだったのでクロックも変わらず、L2 Cacheが1MBから4MBになったのとVT対応ぐらいの違いです。
体感もまったく変化を感じません。
「PC-VL300HG1K」はさすがに物理2コアになっただけ、多少もたつきの改善がありました。
しかしながら、HDDが遅いので体感ではSSDにしたほうが幸せになれるでしょう。
これは家族に使ってもらっているものですが、特に苦情もないので、もうしばらく壊れないことを祈ります。
追記
ググっていたら以下のような情報もありました。
自作ライダー: PC-VL300HGでCPU交換すると電源が落ちなくなる問題