ASUSTOR AS1004T 購入
アニメ録画サーバと、エンコード済み動画の保存用NASの空き容量が逼迫してきたため、新たにNASを購入しました。
既存のNASはNETGEAR ReadyNAS 102(RN10200)です。
低価格帯の製品のためCPU(Marvell Armada 370)がかなり非力で、転送速度もそれ相応といったところ。
とはいえ、バックアップ程度の使い方であれば必要十分な性能だったので悪くない買い物ではありました。
今回も同じシリーズでReadyNAS 104を買おうかな、とも考えたのですが、せっかくなら新しい製品にしようと思い色々物色することに・・・。
NAS
比較検討した結果、ASUSTOR AS1004T が良さげと判断し、購入しました。ハードウェア仕様をみると、ReadyNAS 100シリーズとメモリ容量は同じですがCPUがArmada 385へ強化された構成になっています。Synology DiskStation DS216jなんかも似たような構成ですね。
転送速度については、公式製品ページに記載のベンチマーク結果によると、CIFSでRead 110.66MB/s, Write 95.72MB/sとあり、まずまずな性能だと思いました。(ただし、SSD*4 RAID5環境での数字ということに注意)
HDD
HDDは、録画サーバにも使用しているTOSHIBA MD04ACA300を2本購入。
ちょうどTSUKUMOでセールをやっていたので、1つ9,374円で購入できました。
RAID構成はRAID1のボリュームを2つ作成することにして、価格動向を見つつ残り2本を追加購入する予定です。
TOSHIBA MD04シリーズはネット上のレビューなどでゴリゴリうるさいとの声をよく聴きます。ケースや筐体にも依りますが、私もうるさいと思います。かといってDT01やWD EZRZ(旧Green)を選択するのはあまりお勧めできないので、NAS向けのWD Redは高すぎる・・・と思うのであれば、おすすめです。
ベンチマーク
さて、セットアップを終えてお手並み拝見です。
CrystalDiskMarkのベンチマーク結果を以下に載せておきます。
いずれもクライアントはWindows 10 x64からの接続で、SMB 3.0で接続されています。
また、ジャンボフレーム(MTU: 9000byte)利用しています。
NETGEAR ReadyNAS 102
ASUSTOR AS1004T
3桁には届きませんでしたが、なかなか良い数字ではないでしょうか。
ついでに録画サーバも載せておきます。
CPU: Xeon E3-1225, Mem: 16GB KVM上のCentOS 7 x64で構築した録画サーバです。
ゲストには2 cores、4GBを振ってあります。
ファイルサーバはSamba 4.3.6で、(ちょっと訳ありで)SMB 1.0で接続しています。
システム情報
この製品もSSHでログインできるので、やろうと思えば色々できるはずです。
admin@AS1004T:/volume1/home/admin $ uname -a Linux AS1004T 3.10.70 #1 SMP Tue Feb 2 00:15:00 CST 2016 armv7l GNU/Linux
admin@AS1004T:/volume1/home/admin $ cat /proc/cpuinfo processor : 0 model name : ARMv7 Processor rev 1 (v7l) BogoMIPS : 2125.00 Features : swp half thumb fastmult vfp edsp neon vfpv3 tls CPU implementer : 0x41 CPU architecture: 7 CPU variant : 0x4 CPU part : 0xc09 CPU revision : 1 processor : 1 model name : ARMv7 Processor rev 1 (v7l) BogoMIPS : 2125.00 Features : swp half thumb fastmult vfp edsp neon vfpv3 tls CPU implementer : 0x41 CPU architecture: 7 CPU variant : 0x4 CPU part : 0xc09 CPU revision : 1 Hardware : Marvell Armada 380/381/382/383/384/385/388 (Device Tree) Revision : 0000 Serial : 0000000000000000
まとめ
使い始めたばかりではありますが、管理画面のUIもReadyNASと比べ洗練されています。
ウィンドウシステムのようなUIを採用しているのが特徴的ですね。
ところどころ日本語の翻訳が気になる部分はありますが、全体のユーザビリティは良さげです。
性能もファイルサーバとしてホームユースでは十分ですが、多くのサービスを動かしたり、多くの同時接続数を要求されたりする場合は、素直にAtomやCeleronなどx86なモデルにすべきでしょう。
筐体についても、正直、価格相応といったところです。
商品画像を見ると、前面パネルの表面加工が高級感あるように見えますが、実際は・・・。
そして、金属筐体でないという点が残念なところです。非常にチープです。
筐体の作りとしては、ReadyNASの方が安いにもかかわらず、かなりしっかりしていますね。
後は、出来るだけ長く動き続けてくれることを願いましょう。