「Windows Media セキュリティコンポーネントアップグレード」ができない
ず~っと悩んでいたこの問題。
「DRMで保護されたメディアファイルの再生ができない。」
(ちなみにWindows Vista SP2/ 7 SP1 (32bit/64bit), WMP12 環境です。)
ググってみると分かるように、この問題には多くの人に発生しており、原因も多岐にわたる。
トラブルシューティングを行うのも大変であった。
ある程度、解決法の定石とされているのは、
- セキュリティコンポーネントのアップグレード
- DRMストアのリセット ==» (ResetDRMツール:http://go.microsoft.com/fwlink?LinkId=105000)
である。これに関しては以下が詳しい。
Hebikuzure’s Tech Memo: 「Windows Media Player で DRM 保護されたコンテンツを再生できない」
もちろん、私も以上のことは試行してみたが、「セキュリティコンポーネントのアップグレード」がどうにもこうにもできないのだ。
Internet Explorer9において管理者権限で実行し以下の2つをアップグレードする。
- セキュリティ コンポーネント アップグレード(個別化)
http://drmlicense.one.microsoft.com/Indivsite/ja/indivit.asp- セキュリティ コンポーネント アップグレード(証明書失効リストの更新)
http://drmlicense.one.microsoft.com/crlupdate/jpn/crlupdate.html
しかし、(1)のページではアップグレードボタンが無効化され押すことができない。
(2)ではボタンは有効だが、押しても以下のようなエラーが表示され更新が失敗。
もうどこをどういじっても更新することができず、半ばお手上げ状態だった。
半年ぐらい放置していたのだが、久々に重い腰を上げて調べてみると、ようやく原因がわかった。
Internet ExplorerがEMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)によって動作が阻害されていたようだ。
EMET Notifierで通知されなかったので、なかなか気づかなかったなぁ・・・
早速、EMETのアプリケーション登録から外してから再試行すると、無事アップグレードに成功。
EMETのEAF(Export Address Table Access Filtering)によるものみたいなので、このオプションを外せば大丈夫なはず。
ただ、保護レベルは低下するはずなので、アップグレードが終わったら 元に戻したほうがいいね。
しかしながら、このIE経由のWindows Mediaセキュリティ コンポーネント アップグレードもいい加減やめて欲しいよなぁ。
普通にMicrosoftダウンロードセンターとかでインストールパッケージとして提供してくれればいいのに…
でも、やっと原因がわかってスッキリ。
よくよく考えれば、この問題が発生したPCには全てEMETを導入していた・・・。
なかなか稀なケースかもしれないが、一応ブログに書いておく。
[補足説明]
本件はEMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)というツールがインストールされた環境が対象です。
EMETをインストールしていないのであれば、この原因とは関係はありません。