ばびぶべぼ語の起源

まず、「ばびぶべぼ語」の変換規則からして「はさみことば」の一種と考えるのが妥当である。
「はさみことば」については、辞書を引いてみると以下のように示されている。

はさみことば 【挟み詞・挿み語

  1. 文書の間に挿み入れた言葉。挿入語。挿入句。
  2. 江戸時代、明和(1764-1772)頃に深川遊里から流行した言い方。言葉の中に種々の音節を挟み、仲間以外の者には理解しにくいようにしたもの。言葉の各音節のあとに、それと同列のカ行音をはさむものが普通。「いやなひと」を「いキやカなカひキとコ」という類。また、どの音のあとにもキやシをはさむものなどもあった。のちには子供の遊びとなった。唐言(からこと)。

“三省堂 大辞林”より引用

Wikipediaにも「入れ詞(いれことば)」としてページがある。

また、日国.NETの「小林祥次郎の発掘・日本のことば遊び 第3回」にて、はさみことばが取り上げられており、詳しい歴史的考察がなされている。

どうやら江戸時代から存在しており、遊里の遊里で流行。その頃は「隠語」として用いられていたようだ。
当時はカ行をはさんでいたとのことだが、慣れていないので言いにくい。他にも様々バリエーションが存在していたらしい。
しかし、ば行をはさんだ「ばびぶべぼ語」が、なぜ現代の子供たちの間で特に知られているのは謎ではある。


2011/4/30 追記

最近、Google検索で「バビ語」と検索したのだが、こちらの方が認知率が高いのだろうか。(2016/8 検索結果更新)

バビ語
約 112,000 件
ばびぶべぼ語
約 13,000 件

大きく開きがあることが分かる。

不思議に思い、サイトを巡回していると2011年2月17日にTBS系で放送された『ひみつの嵐ちゃん』1で紹介されたそうなのだ。

番組内で「バビ語」と表現されていたようである。
確かに「バビ語」の方が言いやすい…所謂三文字略語というやつだろう。

嵐には詳しくないが、やはり人気があるだけに影響力があり、個人ブログやSNSなどで言及されるようになったみたいだ。
インターネット上でも情報が少なかった中、新たな情報が入ってきて面白い。
ただ一つ引っかかるのは、番組上で”若者文化”として紹介されている点である。
以下で詳しく述べるが、現在の若者の間だけに流行ったものではない。 若い頃に流行った、と言う意味ならば正しいが。

呼称について

例の番組放送後に寄せられた大手Q&Aサイトの投稿を見てみる。
(※他にも、個人ブログ、サイト等の情報も参考にしている部分がある)

興味深い内容だ。

小中学校で現在進行形で流行っている・使っている、と言う声から、その親の世代、数十年前と広い年代に渡って知られているようだ。 さらに、田舎から都会まで、また関東圏に限らないみたいだ。 呼称については、30代・40代では「バビ語」と呼ばれているのは知らなかった、との声が多い。 「バビ語」との呼び方をしているのは比較的若い世代、最近だということである。

若しくは、別の呼び方をしていた or 呼称が無かった、という人が例の番組を見て「バビ語」という呼称に訂正しただけかもしれない。 ご年配の方々からの情報も欲しいところだが、情報発信される方が少ないのが現状だろうか。


  1. リンク切れ。2014/12/21時点での記録:Internet Archive [return]